「成長痛と言われました。」
成長痛は、サッカー、野球、バスケなど練習時間が長時間に渡る種目や運動量が多い種目において多く見られます。
小学4年生頃になると身長が急激に伸び始めることで身体が硬くなり、そこに「無理な代償運動」が重なることで痛みを誘発すると考えられます。
例えば、野球やバスケットボールなど「腰を落とす」動作が必要な種目では、前述の身体の硬さに加えて、体幹の支持の脆弱性も問題となります。
体幹の支持が不十分では股関節をうまく使うことは難しく、その代償として膝(大腿四頭筋等)を過度に使ってしまいます。
その結果、「オーバーロード(過負荷)」によって膝を痛めてしまいます。
予防はもちろんですが、すでに成長痛となってしまった場合でも、基本的な運動動作(走・跳・投・蹴に共通する基本動作)の習得とともに、その動作を可能にする柔軟性や体幹の支持力を高めていくことで症状が改善していく例が多く、スクールの際にそのためのエクササイズをお伝えしています。
スポーツに怪我は付きものとはいわれますが、痛みによってスポーツが制限されたり出来なくなることの「寂しさ・虚しさ」は経験してみないと分からないものです。
子供たちへはこのような経験を糧にして、中学・高校とこれからの競技人生、又はスポーツ人生において、「自分の身体をみつめる」きっかけにし、自己管理ができるようになってほしいと考えております。
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