ムーブファーストでは、走り方とともに基本的な動作の習得にも重点を置いています。
これは、子供たちの脳が発育過程であり、適応性が非常に高い時期であるためです。
しかしスポーツをしていても、サッカーや野球などではプレイ(競技)する必要があるため、技術練習やチーム練習がメインとなり、一人ひとりの基本的な動作まで時間がさけません。
基本的な動作の習得は、スポーツの専門技術を高め、スランプを予防し、スポーツ障害を防いでくれますが、時間と手間がかかるため実施頻度が少ないのが実情ではないでしょうか。
今回、アメリカ・ネバダ州で行なわれたトレーニング学会に参加してきました。
4日間に及ぶ内容でしたが、その中で前十字靭帯損傷(膝の靭帯の一つ)の例を用いた基本的動作の習得の有効例についての報告がありました。
スポーツ医学のリハビリ指導に従事しているマイヤー博士による報告内容で、その中では豊富な臨床例から、基本的動作の習得により、怪我の再発や復帰後の競技力に著しい効果がみられたというものでした。
映像などからもその改善の度合いは著しく、やはり子供たちへの早期の基本的動作の習得は必要不可欠のものと再認識した次第です。
今回の学会では、報告内容の他、他の専門家とも意見を交えることができ、今後の指導に生かせるような内容も得られ充実したものとなりました。
子供たちが、怪我をせず、そして、練習すればしっかりと伸びるプログラムをこれまで以上に発展させていきたいと思います。
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