「承認の欲求」
*少し難しい話になりますが、これは「マズローの欲求段階説」の4番目の欲求のことを指します。アメリカの心理学者、アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物である」と仮定し、人間の欲求の階層を5つに分け理論化したものです。
この欲求とは、つまり「認められたい」という気持ちのことをいいます。
子供達は、認められたいという気持ちをストレートに出しますが、
ここで難しい点が、何を認めるかということです。
つまり、何を褒めるのかということです。
私たちは、上手く出来たことに対して褒めてしまいがちです。
しかし、ここには注意が必要と感じています。
一生懸命に取り組んだ結果、上手く出来たことを褒めるのは良いのですが、一生懸命に取り組んだ結果ではなく、上手く出来た場合です。
「少ししか練習してないのに上手く出来るね!すごい!」
このような褒め方は、子供のスポーツ現場では多く聞かれますが、次のようなメッセージ(承認)を子供達に伝えています。
「練習せずに上手くならないと褒めてもらえない、、、。」
『少ない練習+上手い=すごい!』というメッセージ(承認)であり、練習を積み重ねることの大切さは伝わっていません。
練習をせずに上手くなることの方が、練習を積み重ねて上手くなることよりも価値が高い、格好の良いことになってしまいます。
「勉強してないのにテストの点数が良かったんだ!」
このような言葉を聞いたことはありませんか?
次回は、褒め方とチャレンジ精神についてお話したいと思います。
コメントをお書きください