本日、発表された日本代表メンバーを見ると、特に、男子の短距離・ハードル種目は、大学生の占める割合が高い。
両リレーメンバーも、大学生が半数を占めそうな勢いです。
末續選手、為末選手、沢野選手などの陸上界を引っ張ってきた選手からの世代交代の面はありますが、今回の背景の一つとしては、経済情勢との関係が見えてきます。
長距離種目の選手は企業の受け入れ先がありますが、非長距離種目においてはインカレ優勝者でさえも受け入れ先を見つけることが難しい状況が続いています。
ある選手に聞くと、最近はその状況がさらに輪をかけて厳しくなっているとのことでした。
厳しい経済状況で同年代の選手が辞めていく中、この選手は競技を継続しており、その信念の強さには頭が下がります。
継続している理由を聞くと目標はあるけれども、陸上が好きだからやっているという気持ちが根底にあるとのことでした。
この選手のように、スポーツを本当の意味で好きになる選手を一人でも育成していきたいと感じますし、そのような選手が増えることで競技に対する意識レベルの向上、そして、競技レベルの向上へと繋がっていくのではないかと思います。
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